俺様彼氏はShy Boy?
「振られたら、俺がいるじゃん? 友だちとしてでもさ、比奈のこと大事なことに変わりないから。まあ、俺はいつでも比奈を受け止める準備はできてるけどな?」
そう言って、大きく腕を広げて。
「いつでも、この胸に飛び込んできていいぞ!!」
ほら。っとあたしに満面の笑みをくれた。
そんなミッチャンを見て、強張っていた顔が少しだけ解放される。
そのおかげで、微笑むことができた。
あたしとミッチャン、そして拓也くんと校内を歩く。
昨日よりも人が多いような気がする校内。
昨日はこの中に未来がいて。
四人でワイワイ騒いで楽しかったな…なんて思い出すと。
ここに未来がいないことが悲しくて仕方なかった。
「これからどうする?」
ガヤガヤとうるさい中、ミッチャンの顔が不意に近づいてきて。
声が聞こえるようにあたしの耳元で声を発した。
一瞬ビクッとするあたしを、ミッチャンは少し切なそうに苦笑して。
「海斗、探す?」
そんなことを言い出す。