泣くなって
今朝の通学路で昨日帰ったあとに近くの公園に寄った事、そこで先生に会って言われたこと、神埼颯馬の事を断る事を話した。
もったいな~い。なんて美紀は言うけど、きっと本心では頑張れって応援されてる気がする。
「美紀、ありがとね。」
美紀は一瞬なんのこと?と首をかしげたが、意味が伝わったのか、私の手を握った。
「頑張ってフッてきな!」
美紀…声でかい。
まだ朝なのによくそんな声が出せるね…。
それからの放課後までの時間がとてつもなく早く感じた。