泣くなって
ふぅ、もう放課後か…なんだか緊張してきた…!
えっと、神埼颯馬…神埼颯馬…
どこっ!教室いないじゃん!もーどうしよー!
今日に限って美紀なんて、1人の方が断りやすいでしょ。
とか言って、先帰るし…断ったら一緒に帰りたかったのにー!
教室のドアのそばで1人悶々としていた光景は他人から見たら相当おかしい光景だ、というのに今の亜希には分からない。
イテッ…!
「あ…」
「あ…神埼颯馬。」
やばい、どうしよ!こんな不意討ちなんて卑怯だよ!
もう、沈黙とか…私からズバッていうのもなんか、酷いよね…神埼颯馬っ!なんか喋れ!
「あのさ…」
おぉ?!