泣くなって


帰り際、美紀と帰ろうとしていたらクラスの男の子が目の前に立っていた。



ただ私を見つめていた。




なぜだか私も目が離せない。美紀に助けを求めようとするもののいつの間にか美紀はいなくなっていた。




え、ちょ美紀?!なんでこーゆー時に限ってさっさと逃げるかな…




ほんとにもっー!




見渡せば辺りは人もおらず、私とあの男の子だけになっていた。




「あのさ、俺と付き合わない?一目見たときから可愛いなって思ったんだ。どう?考えといて。返事はまたあとでいーからさ。ヨロシクなー。俺の名前は神崎颯馬(カンザキ ソウマ)だっ!」



え、えぇぇぇ!
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