俺は人間に恋をしてしまった

その夜、水音は晩御飯を食べお風呂も入り寝室に入る前に、お爺ちゃんとお婆ちゃんに｢お休みなさい！｣と言い寝室に入りました。

お爺ちゃんとお婆ちゃんも｢お休みなさい｣と言い寝ました。

一方その頃カッパはカッパの仲間で一番強い水虎(すいこ)という妖怪に怒られました。

水虎｢何！お前人間に会ったのか！｣

カッパ｢はい…皿が乾き古い家の茂みで倒れてしまい小さい女の子に助けてもらいました。でも、その小さい女の子は…｣

水虎はカッパが話を遮って更に怒られました。

水虎｢例え助けてもらったとしても、人間はいつか俺達を恨むんだよ！もういい。各自自分の部屋に戻れ｣と怒りながら命令し各自自分の部屋に戻りました。

カッパは少し落ち込みながら自分の部屋に戻ろうとすると後ろから誰かに肩ポンポンとされ振り返るとカッパと仲が良い番長というカッパがいました。

番長｢大丈夫か?こっぴどく怒られたな。｣

｢大丈夫じゃないよ。｣とカッパ言い溜息をつきました。

｢まあ、水虎の気持ちも分かるけどな…カッパが落ち込む気持ちも分かるな。｣とばは頷きながら言いました。

カッパ｢同情は良いよ…確かに俺達は昔、人間に自分達が川を汚したのに俺達のせいにした。水虎が怒る気持ちも分かる。｣

番長｢小さい女の子とは合わないのか?｣

カッパ｢しばらく、会うつもりはないかな…｣と言い自分の部屋にトボトボと帰って行きました。

翌朝

水音は、もう一度カッパに会えると思いバケツに水をくみスイカを皿の上に乗せて、待ってましたがカッパは来ませんでした。

次の日の翌朝になっても、一週間になってもカッパは来ませんでした。