RE. sEcrEt lovEr
ズキン
その時、忘れかけていた痛みに襲われる。
傷の痛みじゃないのが自分でも分かった。
でも もう大丈夫なんだよね…?
甲ちゃんもこのところ仕事で忙しいみたいだし、きっと一時的なものだよね?
こんなことで呼び出すのが申し訳ない。
ズキン
まただ… 一先ずは寝て、起きた時にまだ何かあったら話そう。
しかし、よくなるどころか時間が経つにつれて次第に熱まで上がってきてしまった。
「眠れないかな? どこか苦しい?」
寝付けずにいると、見回りの看護師さんに声をかけられた。
大丈夫です と答えはしたものの、赤い顔では説得力がない。
「ちょっと音聞きますねー」
その結果 甲ちゃんでも、椎名先生でもない知らない先生まで来てしまう始末。
「術後はよくあることだから、大丈夫でしょう」
…甲ちゃんの伝え忘れ?
しかし、いつもなら傍にいてくれるはずの彼の姿がその夜はなかった。
患者さんはあたしだけじゃないもん、それとも休みだったのかもしれない。
一瞬でも彼にとってあたしは特別な患者さんと思ってしまった自分が今更ながら恥ずかしい…
点滴を受けながらウトウトしていると、遠くで救急車のサイレンがするのが聞こえた。
その時、忘れかけていた痛みに襲われる。
傷の痛みじゃないのが自分でも分かった。
でも もう大丈夫なんだよね…?
甲ちゃんもこのところ仕事で忙しいみたいだし、きっと一時的なものだよね?
こんなことで呼び出すのが申し訳ない。
ズキン
まただ… 一先ずは寝て、起きた時にまだ何かあったら話そう。
しかし、よくなるどころか時間が経つにつれて次第に熱まで上がってきてしまった。
「眠れないかな? どこか苦しい?」
寝付けずにいると、見回りの看護師さんに声をかけられた。
大丈夫です と答えはしたものの、赤い顔では説得力がない。
「ちょっと音聞きますねー」
その結果 甲ちゃんでも、椎名先生でもない知らない先生まで来てしまう始末。
「術後はよくあることだから、大丈夫でしょう」
…甲ちゃんの伝え忘れ?
しかし、いつもなら傍にいてくれるはずの彼の姿がその夜はなかった。
患者さんはあたしだけじゃないもん、それとも休みだったのかもしれない。
一瞬でも彼にとってあたしは特別な患者さんと思ってしまった自分が今更ながら恥ずかしい…
点滴を受けながらウトウトしていると、遠くで救急車のサイレンがするのが聞こえた。