RE. sEcrEt lovEr
★もう一人の天使 もう一つの真実
…それでは次が本日最後のお便りです。 RN・隣の許嫁さん。
『十年以上前、まだ学生だった頃 僕には大切な人がいました。
出会いは病院。第一印象は音痴な不思議ちゃん。
生まれてからほとんど病院だったから 外の世界を知らない君は、
純粋で人懐っこくて いつの間にか僕の強ばった心も溶かしていました。
しかし すでに重い病気を抱えていて、先が長くないことも自身で察していたのでしょう。
“あの時”は心配するあまり怒ってしまったけれど、最後に病院を抜け出してフツウの時間を
一瞬でも共有できたこと、きっとこの先も忘れません。
ずっと言えなかったけれど、僕は君のことが好きだったんだと思います。
だけど… 』