よるのむこうに

天馬の懐かしい声と共に、私はまるで荷物のように彼の肩に担ぎ上げられた。


「ちょっと顔貸せ」


天馬の顔は見ることが出来なかった。それでも私は彼が怒り狂っているのをその声から感じ取っていた。

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