想恋*



『汚ねえ手で触ってんじゃねえよ。』



ずっと聞きたかった声が聞こえた。



「は?邪魔しないでくれる?」



林くんはまだ私の手を掴んで離さない。



『聞こえなかったか?
その手使えなくしてやるよ。』



男は冷たく鋭い目をしながら



林くんの手を捕らえる。



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