アンハピネスチルド
あたし達の最後の中学生活は
波乱万丈な感じ
まず学校が統合した
最初はどっちの生徒も
嫌がってた
でも自然と打ち解けた
部活とかも上手くまとまった
あたしはテニス部
いつも
必死に茶色に汚れた
小さなボールを追っかけてた
「一球目」
"ッパアン!"
「…ナイスボール」
「二球目」
………こんな感じで
毎日声を出してた
学校もそこそこ楽しんでた
学年の女子全員と
友だちなくらい
あたし山辺 つばさは
明るくて元気で
ウケのいい中心的子だった
だけどねっ…………