私の大好きな人
第1章
キーンコーンカーンコーン。
私は、いつものようにチャイムが鳴る頃には
静かに1人で座って
授業が始まるのをまっている。
新学期が始まって、約2ヶ月が経とうとしている
中学生の時の友達も同じ学校にいるのに
何回かしか話していない。
私は、いっぱい普通に話したいだけなのに
みんなコショコショ話で
誰も何も話しかけてくれない。
いつも皆んなどんな話しているのかな。
少し不安な高校生活でしたが、
私には、夢があって学校が終わると
毎日レッスンに行っていました!
それはそれは、学校の時の私と違って
うるさいと言われるぐらいの私に。
その私の夢は、モデルさんになること。
この夢は小さい頃も同じだった。
小さい時は、CMにでたり
百貨店のスチールモデルをしてました。
小学生の高学年に入りかけた時に、
勉強優先とお母さんに言われてしまい、
辞めてしまったのですが、
高校に入り、もう一度していいよ。
とお母さんの許しが出たので
こうして毎日レッスンに通っています!
「もっと背筋伸ばして、胸張って!」
「口角上げて!」
「手の振り方!」
ウォーキングレッスンの先生が
いつもいつも言う言葉。
グループ練習だから
先生は、大変そう。
私は、先生から
「チカちゃんは、基本がなってるから
そのまま、ポージングいっぱい覚えていこうね」
と言われていて、
ちゃんと家でも練習している成果がでています。
私は、レッスンのグループの皆んなからも
好かれていて、皆んなでいつもと同じように
帰っていた。
「先生日に日に怖くなってるくない〜?」
「そんなことないよ?」
「私達のために一生懸命なんだよ!」
と、先生の話をしながら歩いていた。
その時
外が暗くて私は、その人の顔まで見えなかったけれど、
誰かに見られた気がしました。
気のせいかなと思って
私は、レッスングループ同じの人達を駅まで見送り、普通に家に帰りました。