雨恋の氷河
「妹??」
「どうして?」
「私はこれから用事があるの。さっきあやこ様から仕事の依頼があったのよ。」
「仕事の依頼??」
「最近この辺りで変な事件が起こってることわそっちの世界でも知られてるわよね?」
「そうだけど……。具体的には知らないの。」
どうやら月も詳しいことは知らないみたい。
「そうなの……。この月光という世界で竜が暴れてるらしいのよ。」
竜が暴れてる??
「竜って確かここを守ってる神様じゃなかったの?」
「そうだよ。そんな神様がなんで暴れてるんだ??」
月も続いた。
「その原因を確かめに行くのよ。この間はすぐに逃げてしまったから……。」
光月はいつもあやこから依頼を受け危険な仕事を受けているらしい……
今回の件もそうだ。
「寧音は連れていかないの?」
「この子私のように強い魔力を持ってるわけじゃないのよ。だから危険な目にあわせるわけにはいかない……。だからいつも1人で行くのよ。」
妹思いなんだな。
2人を見ているとお兄ちゃんを思い出す。
会いたいよ……
「で、案内してくれるって話しはどーなった?」
「あら、そーだったわね」
光月って結構忘れっぽいのか。
「寧音2人をロイヤル城まで案内してあげて。あやこ様は今仕事中だから騒がないようにね。」
「分かった」
寧音はそう言うと私たちの方に向き直った。
「じゃあ妹をよろしくね2人とも。行ってくる。」
「うん。気をつけて」
「ありがとうそっちもね。」
私たちはロイヤル城へ向かった。
「これがロイヤル城……。」
「でっかいなーっ。」
真っ白な大きい城……ダイヤモンドで出来ているのかな。
キラキラしてる。
「じゃあ私行くね。」
「寧音ありがとう。気をつけて」
「うん。」
寧音は森の中に戻っていった。
「じゃあ行こう」
「うん。」