雨恋の氷河
「その魔界への入口が開いたらどうなるの?」
「おそらく月光という未知の世界に……」
「そう……。」
私はお兄ちゃんのことを思い出した。
そうだお兄ちゃんとは去年の月光祭以来会ってないや。
その月光祭の巫女を今年は私がやるんだ。
巫女わみんなどこかに消えてしまう。
無事に帰ってこれるっていうけどそんな自信ないよ……。
「いちじくーっ!」
「あ、月だ!じゃあね椿色々話してくれてありがとう。私巫女として今年の月光祭を盛り上げるから見ててね!」
「えぇ」
私わ、月のところに戻っていった。
今はまだ知らなかったんだ……あんなことになるなんて。
あれから月は私に怒る様子すらなかった。逆にとても喜んでるようだった。
「明日はいよいよ月光祭だなー!!」
「そうだね。私に上手く巫女としての役目がつとまるのかな……。」
「大丈夫だろ。あんなに練習したんだし!
もしなんかあったとしてもオレが守るから安心しろ。」
「月……ありがとう」
私たちは2人で空を見上げていた。