先生。あなたはバカですか?
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「はぁ~~~」
やっぱり一筋縄じゃいかないよなぁ。
3限目の英語の授業は、先生不在のため自習らしい。
とりあえず気分転換も兼ねて、図書室を使って自習をする事にした。
今は、図書室へと向かう廊下。
次の授業まで時間を潰そうと、廊下へと出てきている生徒達でガヤガヤとざわめいている。
そんな生徒達を避けながら、私の頭の中は “お母さんに一体どうやったら分かってもらえるか”という人生最大の難問で頭がいっぱいだった。
予想していた通りの反応……と言えばそうだけど、覚悟はしていてもお母さんの言葉の棘はバッチリ私に刺さるわけで、刺さればもちろん胸の辺りがズキズキと痛い。
“だんだんとお父さんに似てきた”……か。
お母さんはやっぱり、今もお父さんを恨んでいるのだろうか。
「はぁ~~~」
「でっかいため息だね。生田さん」
「っわぁっ!!!!」
私の背後から突然現れたのは、頬に何やら赤い痕を付けて、間違いなく前の授業寝てただろって様子の川島君だ。
「……コンニチハ……」
「何でカタコト?」
素っ頓狂な顔で首を傾げる川島君とは裏腹に、私の顔は引きつりっぱなし。