先生。あなたはバカですか?

「先生…。今の話聞いていました?」


目開けたまま寝てたのかあんたは。


「そうだよ〜岩田先生。これは決まりだから!
定員オーバーしてるのに、生田だけ特別ってわけにはいかないんだし…」


「要は、定員を増やせばいいんだろ?」



「だから、それは俺一人じゃ限界が…

「俺も行く。」


「!!!」



峰山先生は、目を丸くしてヤツを見る。


「え…だって、翔太その日用事があるって…」


「別にいーよ。なんとかなる。

俺が参加すれば、定員増やしても問題はないだろ?」



な…な…


てことは……。



「だから、生田も参加しろよ」



よ…余計なことをぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!!



「うおぉ!マジで!?!?翔太すっげー助かるっ!!正直俺一人で手回るか自信なかったんだよね!!」



嬉しそうな峰山先生とは対象的に、私の気分は地の底まで沈んでいくばかり。


「あのっ…私、実はその日用事が…」


「いやー!良かったな!生田!!!俺もお前もラッキーだ!!」


「いや…あの…」


お願い話を聞いて。
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