先生。あなたはバカですか?


「バスの座席はくじ引きでーす!一人ずつ取りに来てー!車内レクは隣の席の奴との協力プレイだからな!重要なくじ引きだぞ!」


「おおぉ〜〜!」



私達…勉強をしに来たのよね…。


まるで遠足でも来たかのようなみんなのテンションに、正直不安になる。



みんな大丈夫?


息に抜きにでも来たつもりになってない?


私は早く勉強がしたいのよ。



「生田ー!次生田が引く番ー!」



取り敢えず、とっとと座席に座って参考書でも読もう。






私が引いたくじ引きの番号は、3。


前から二列目左側の窓側の席だ。


「翠ちゃん3番かぁ!私7番だから、離れちゃったね〜」


そう言って肩を落とす芝関さん。


私も芝関さんが隣の方が気が楽だったのにな…なんて、ついガラにもない事を思ってしまった。



席に着いて参考書を広げる。


少しすると、何だか妙な視線を感じて顔を上げる。


するとそこには3人の女子がもじもじしながら立っていた。
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