embracement
《3》波乱の幕開け
―弥生、別れよう。弥生のことを嫌いになった訳じゃないんだ。愛してるよ。弥生には迷惑をかけたね。ごめんね。―
「ょぃ…ゃよい…弥生?」
弥「ぁ、おはよう…」
漣「泣いてたよ?」
弥「そぅ…夢見たみたい、慎一の…」
漣「そっか…ほら、出かけるよ」
弥「うん」
なんで…どうして今なの?
‐‐ショッピングモール‐‐
漣「それでさ~」
弥「うん、ぅん!」
「弥生…?」
弥「えっ…」
漣「誰?もしかして…」
弥「慎一…」
何故あなたは私の心を掻き乱すの?
沈黙が続いた…それは今の私にとって、何時間にも感じられた…
漣「弥生?行こうか?」
弥「…ぅん」
慎「また会いに行くからっ」
弥生。何を考えているの?
あの人のところにいくな。なんて今は言えない。
でも、言えるような男になるよ。