“Three Years”isn't so long

写真の１枚に、蛍光マジックで落書きがされている。





『Happy Valentine Live！大・大・大成功！』

『ラスサビトチったkaito，今日はオシオキ』

『akira，ベース買い替えました(¥128,000_)』

『brownのDr，ハシリすぎ！でも許す♪』

『Lilhaのチョコは全員分あるよー』





それは界人と女の子が腕を組んでいる写真だ。





全員が、今この時を、全力で楽しんで、本気で生きている。そんな感じがした。





「情熱」という燃料を、「音楽」という炉にくべて、くべて、くべて。





青春が、きらきらとまばゆく燃え上がっている。そんな風に感じた。





ふと本棚の下に目をやると、大きな紙袋が２つ、壁際にどん、どどんと置かれている。





それも、界人の頑張りを、可視化した代物(ｼﾛﾓﾉ)。





１００通を優に超える、ファンレターの束だ。





中を覗くと、２つの紙袋のうち、１つは未開封のものばかり。なるほど、読んだら隣の紙袋に移すというわけだ。





悪いと思いつつ開封済みのモノを２、３通拝借する。





…想像通り、女性ファンからの熱狂的なラブレターだ。





「すごいなァ、『kaito』ってのは」





思わず、感嘆する。