ソファーに並んで
店のバックヤードから買い出しの袋を持ち
「マスター、戻りました…って…石田?」
あからさまに嫌そうな顔で現れた人物は景子だった、それとは反対に微笑みながらマスターが紹介してくれる。
「さっき言ってた新人の」
紹介より先に勇が名前を呼ぶ
「久賀さん…だよね?」
名前に関して返事はせず
「ごゆっくりどうぞ」
そう一言だけ残し景子はそわそわとフロア回りを始める。察した勇もそれ以上に声は掛けず心の内に思う。
“びっくりしたけど久賀さん…この店の制服すごく似合ってる可愛いより綺麗だな…それにあんな表情は学校で見たこと無いよ”
「もしかして二人とも知り合いだった?」
マスターの質問に率直に答える。
「ええ、同じクラスの同級生です」
……そう、ただ同級生なだけ…だが新鮮な感覚を感じている自身に勇は戸惑いながらも気がつくと景子を目で追ってしまう。その視線をわかっているのか景子は一切として勇の方を見ない
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