ソファーに並んで
しかし、マスターは景子へ怒鳴り付けた。
「脚を下ろしなさいっ!」
マスターはそのまま扶川を出口へ案内し、自らが扉を開き片腕は外へ向ける。

「お帰りはこちらになります。ありがとうございました」

接客商売において、この行動には『二度と来ないで下さい』という意味と『自分で出て行かないなら追い出すぞ』という二つの意味がある。
どんなに押し殺しても扶川の表情で分かる事が、景子の蹴りに本気で怯えている事とそれに怒りを感じている事、そして終始笑顔を保っているがマスターから放たれている圧力の凄さだ。高校生が耐えられるはずが無い、大人の圧力…ここでまだ反抗する奴は馬鹿としか思えない、扶川は勇へ一瞬だけ目線を移したが黙って店を後にした。
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