親友終了日
友達でいるのも、限界だった。


「……翼……。話……聞いてくれる……?」


嗚咽混じりに、そう言った。


けれど、何故か翼は動揺した様子で、首を横に振った。


「その前に、俺の話を聞いてくれないかな?」


私は返事をする代わりに、小さくコクンと頷いた。


それに翼は薄く微笑んだのだが、顔を隠していた私には見えなかった。
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