俺様男は私の彼氏様!?
学校のときはずっと、
太一のことを考えていた。
どうしても、太一がストーカーなんてするとは思っていなかった。
いや、思えない。
今は俊と帰宅途中。
家に帰るときは、前みたいに誰も後をつけてこないのがわかった。
「幼なじみもようやく諦めたようだな」
「本当に太一なのかな……」
もっと、別の人なんじゃないかって思う。
太一は絶対ストーカーなんてしないよ。
「何言ってんだよ。
現に朝、電柱に隠れていただろ」
まぁ、確かにそうなんだけど……。
「でも……っ」
言い返そうとすると、ものすごい怒った顔をして家の前を睨んでいた。
だから言い返せず、そのまま俊が睨んでる方を見てみた。
そこには……
「太一……」
「おかえり、椿」
太一が立っていた。