俺様男は私の彼氏様！？

「おい、帰るのは俺だ。行くぞ」



腕を引っ張られて私はこの男に捕まった。



かと思えば、私を引っ張り歩き始めた。





気づいた頃には学校は小さく見えていて
美穂の姿なんて見えなくなっていた。





「ちょっと！離してよ！！」



「…………あ"？」





あ"？じゃないわよ！





「離してって、腕痛い！！」



「あ、あぁ。わりぃ」





そう言って離してくれたけど
相変わらず隣で歩く男。





「あんたさ、なんなの？
何がしたいの？」



「だから俺は、お前を彼女にしたいわけ。
彼氏が彼女の家に送るのは当たり前だろ」





こいつ……まだそんなこと言ってるんだ。



いい加減諦めてほしいもんだわ。





「ってか、私を彼女にするとか言ってるけど
私のこと好きなわけ？」



そもそも今まで関わったことなんてないのに
好きになる機会もないのに
彼女にするとか言ってんのか？こいつ。





「ん〜、好きなんじゃね？」





と、言いまた歩き始める。