俺様男は私の彼氏様!?
みんなは次々と黒板に名前を書いていく。
うーん、どうしよ。
私はというと、黒板の前で突っ立っている。
なかなか決めれなくて。
「樋渡、どうした?」
「いや、その……」
「さては運動苦手か?
運動神経そこまで囚われない玉入れとか綱引きにかけてたか」
うわー、当たってるよ。
「あ、はい、まぁ……」
「ま、まじかよ……。
優等生でも苦手なものあるんだな」
なんて驚いたあと、笑いながら言われた。
ムカつくぅ!
すいませんねー、運動音痴で!!
「すいません」
取り敢えず謝っとくことして
ほんとにどれにしよう。
「短距離走はどうだ?
100mしかないからこの中からだったらよくないか?」
うん、そうだよね。
「はい、そうします」
そうしてようやく決まった。
正直、短距離走も不安しかない。
中学の頃、100m23秒だった。
うぅ、大丈夫だろうか。