俺様男は私の彼氏様!?
そして今、俺はリビングで正座させられている。
理由は抱きしめたこと。
なんだよ、恥ずかしかったのか?
「そこ、何が面白いの?
あんなこともうしないで!!わかった?」
んまあ、俺もなんで椿を抱きしめたいと思ったのかわからないが。
寒かったんだから許せよ!
「……はい」
「よろしい!はい、これ合鍵。
今日は待たせてごめんね」
椿の顔を見たら泣きそうな顔で鍵を渡してくる。
さっき言われたばかりだけど無性に抱きしめたくなった。
ってことで抱きしめたはずなんですけど……
俺が抱きしめてたものは、椿じゃなくてクッション。
は?クッション?
目の前に椿が笑いながら、「抱きしめるなって言ったばっかだー!!」なんて叫んだあと部屋へと行ってしまった。