俺様男は私の彼氏様!?
私は一番最初の最初。
運動神経ないから遅れてでもあとの人がカバーできるようにと、スタートからになった。
そうだとしてもみんなの足ひっぱりたくない。
だけど無理があるよぉ……。
緊張が走る。
『それでは今から1年生の短距離走をスタートいたします、選手のみなさんは自分の位置に準備をしてください』
アナウンスが流れてみんなは自分の位置へ。
あ〜とうとうだぁ。
「いちについてー、よーい」
_______バンッ
スタートしてしまった。
ちゃんとピストルの音とともにスタートしたはずだけど、走ってる途中から抜かされてく。
気づいたらビリケツだ。
次の人は男子でバトン渡すときに
「ごめん……」
そう謝りをいれて男子は
「大丈夫、任せろ」
そう言って走って行った。
私は罪悪感と疲れと終わったという安心感で
その場でバトン渡した男子を見ている。
すごい!ビリだったはずなのに……
彼のおかげで一気に1位だ!!
これをごぼう抜きと言うんだ。
そして私たちのクラスは1位で優勝した。