俺様男は私の彼氏様!?





「ほら見なさい!あんたのものじゃないから!
椿は私のなんだよ!」



「あ、美穂……私は美穂のものでもないよ?
私は私のものだよ」





やべー、椿。おもしろい。可愛すぎる。


真面目というかなんというか……。





「椿ぃぃぃ!そこをなんとか!」


「そんなこと言われても……ってか、日向くんどうしたの?」





日向くんだと?



学校だからか?


だとしても、せめて呼び捨てにしてくれよ。


なんか椿に君付けで呼ばれるのは嫌だ。


なんてワガママも言えず





「あー、いや。椿が見えたから」



別に用事なんてねぇんだよな。



なんとなく椿が見えたから、話がしたかっただけなんだよな。





「そっか、ならいいけど。
試合相手が私のクラスだから
ちゃんと応援してはあげれないけど
日向くんも頑張ってね!」



やんべ、反則すぎるだろ。



「おう、じゃ!行ってくる」





そう言って俺は試合へ戻った。



まあ、応援されてねぇが。



欲を言えばしてほしいけど、相手がA組じゃ無理だろ。



我慢しねぇとな。





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