俺様男は私の彼氏様!?
「椿っ!!!」
椿がしゃがんで俺を待っていた。
「……しゅ、ん……ハァハァ」
椿がフラフラなりながら俺に抱きついてくる。
椿の体は冷えきっていて、きっと1時間以上外にいたんだとわかった。
「何してんだ?」
「俊が……遅くて……」
もしかして、心配して……
「俺のことを心配してくれたのか?」
そう聞くと椿は頷く。
「そうか、わるい。
とにかく家に入るぞ?」
「うん……」
そう言って椿は俺から離れ歩こうとした。
が、前には進まず倒れてしまった。
「椿!!」
体を持ち上げてみると、顔色が悪くおでこを触るとものすごく熱かった。
すげぇ熱だ……。
とにかく急いで椿を部屋に連れて行った。