俺様男は私の彼氏様!?
俺が呼ぶ前に気づいた椿が、「俊っ!!!」と叫び俺の胸に抱きついた。
俺は事情を聞く前に落ち着かせるため、それを受け止め力強く抱きしめる。
椿は震えてて今にも泣きそうだ。
「大丈夫だ、もう。俺がいる」
「うぅ……うん……ごめんね……」
今は謝らなくていい。
安心しろよ、俺がいるんだから。
抱きしめて気づいたことは、椿、痩せた。
最後に抱きしめた頃より遥かに細い。
ちゃんと飯食ってんのか?
いや、そんなことより今はここから移動しねぇと。
「椿、兎に角帰るぞ。
話しはそのあと聞くから」
「え?あ、うん」
椿の返事を聞いて俺たちは椿の家へと帰った。