俺様男は私の彼氏様!?
「そんなことより……お父さんはどう?」
椿って俺の両親のことまで考えてくれてる。
そんな椿が俺は好きだ。
「あぁ。そんなによくないんだ。
進行が早くて、親父が辛そうなの見てると
すごく辛いんだ……」
「そ、そんな……」
「もう、治療法はないし。
なにも手に負えなくなったとわかってるけど
何もしてやれない俺が情けない」
親父、親孝行まだできてねぇよな……
親孝行するまででも生きててくれよ。
「ねぇ、俊……?」
「ん?」
「明日も病院行くんだよね?学校終わったら」
明日も?そりゃそうだ。
「あぁ」
「私も連れてって!
お父さんに会わせて?ダメかな……」
俺はびっくりした。
椿が病院に連れてってと言ってきたから。