俺様男は私の彼氏様!?
俊side。
椿と一緒に親父の病院に来ていた。
親父と椿は気づいたら仲良くなっていて、俺が入る隙なんてない。
母さんはそれを微笑ましく見ていて、俺は親父に嫉妬してる。
親父にまでとか相当だな。
「俊、ちょっといいかしら?」
「あ?あぁ」
母さんの顔が何かを物語っていた。
きっといい話ではなさそうだ。
親父と椿を病室に残し、俺と母さんは屋上に来た。
「母さん、親父のことだろ?」
「えぇ。お父さん、今朝また……」
辛くて言葉が出ないんだろう。
「そうか、また……」
「先生が言うには、次発作が起きたら最後だと思ってくださいって……」
嘘だろ、まじかよ。
俺、まだなんも親孝行できてねぇんだよ。
「母さん……俺……親父に親孝行できてねぇ」
「そんなことないわ、俊はお父さんに親孝行してる。
今日も椿ちゃん連れてきたしね?」
椿連れてきたから親孝行?
どういうことだよ。