俺様男は私の彼氏様!?





「実は、心配してたのよ。
俊は椿ちゃんと仲良くできてるか。

だけど、こうやって連れてくるってことは
仲がいいからでしょ?
お父さんも安心してるわよ」



親父……





「ちゃんと、親孝行できてるか?俺」



「もちろん、できてるわよ!」





よかった。



親父、こんな息子でごめんな。





「ってゆうか!兄貴はどうしたんだよ」



今日来てから、兄貴の姿は一度も見てねぇぞ。





「あ、永遠(とわ)は家に戻ってアルバム取りに行ってるの。
多分探してて遅くなってるんじゃないかな」



アルバム?なんで?





「急にお父さんが、アルバムが見たいと言い出したのよ」



まぁ、親父が見たいって言ってんだからな。





そう2人で笑っていると、いきなりドアがあいた。





「俊……瞳さん……すぐに戻ってください。
啓太さんが……」



親父?親父、待て。まだ逝くなっ!!





俺は椿の言葉を聞いた瞬間、母さんの腕を掴んで走り出した。



親父、頼むからまだ逝かないでくれ。





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