好きなんかじゃないもん。気になるだけ!
「そうだよ~!」

実紗ちゃんとは、保育園の時の一番の大親友だった子だ。


毎日一緒に遊んで、同じピアノ教室にも通っていた。


そして小学校に入学すると、私たちは別々の学校に入学した。


さらに、小学4年生のときにピアノ教室をやめ、そこから今日まで一度も会わなかった。


だから、涙腺が少し緩くなった。それをグッとこらえ


「久し振り!実紗ちゃんもここの中学だったんだね。」


と言って、『御入学おめでとうございます。』とかいてあるプリントに目を通していた


そのプリントには、クラスと名前が書いてあり実紗ちゃんとは別のクラスになった。


実紗ちゃんとはそこで別れ、クラスへ向かった。私は一年五組だった。


教室の前まで来ると、そこにはクラスのメンバーそしてそのメンバーの席が書いてあった。


それを見て私は、少し嬉しくなった。


小学校の頃友達とは、ほぼ同じクラスになれなかった
けど、男子で一番仲の良い比内優。(ヒウチユウ)


すごく良いやつで、すごく趣味が合う。


とかいって、優と一緒に出掛けたことは一度もなかった。というか誘えなかった。


私の気になっている人かな。


教室に入ると、まず優がこちらに気がつきペコッと軽くお辞儀してきた。

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