好きなんかじゃないもん。気になるだけ!
黙想が終わり、先生が起立と叫ぶ。


みんな慌ててたつと、「始めます!」と先生は元気よく叫ぶ。


みんなはまだ慣れていないのか、「お願いします・・・。」とボソッといった。


バラバラと座り、先生はそれを見ながら「元気ないなー!はっはっは。」と私が嫌いな笑い方をする。


先生は教卓の前に立ち、


「今から席替えをします。皆さんは入ったばっかで、知らない人も多いと思います。
 なので席の決め方は、くじ引きとします。」


喜んでいる人もいれば、友達同士で顔を見合わせて、口をへの字にしている人もいる。


先生は、穴が開いているお菓子の箱を棚から取り出すと、一番前の人に渡した。


前の人から順に中からくじを引いていく。


私のところにもまわってきた。


私はそっぽを向いて、穴にてを突っ込んだ。


しなくてもいいことだけど、箱の中で手をぐるぐるとやって適当に引いた。


夏々ちゃんは、「何番だった?」という目でこっちを見ている。私はきれいに三角にたたんであるくじを開いた。

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