彼の優しさ 番外編

「時宮さんが?…ご迷惑でなければ、」

『嫌ね。こちらからお誘いしているのに、とんでもないわ。』聞こえていたらしく、雪奏姉さんが言うと

「ではお願いいたします。」と答えた。

『藍ちゃん、奈良さんはいらっしゃる?』大家さん?

「えぇ。いらっしゃいますけれど…」

『なら明日からマンションの全室を対象に、盗聴器などがないか業者に依頼を出すから周知、及び希望者の署名をお願い出来るかお願いしたいのだけど』

「分かった。聴いてみね。」

「奈良さん、時宮社長がこのマンション全室を対象に盗聴器などがないか業者に依頼を出したいから周知と希望者の署名が欲しいって言っているんだけど、頼めますか?」

「分かりました。社長の危惧していることは最もですし集めた結果は遅い時間になるかも知れませんがメールで返事をします、とお伝えください。」と言ってくれた事を話すと警察の人が取り残されてると言う顔をしていたので説明すると納得してくれた。

ー時宮邸。客室ー

雪奏姉さんの言葉に甘えて一泊だけ泊めて貰ったのは良いけど…

「祐?動けないんだけど?」

「……………」あれ?もぞもぞと動こうとするとさらに力が入るってどゆこと?

「怖かったんだ。」

「え?」

「藍が居ないって言われて一気に体が冷えたような気がしたんだ。……だから藍がちゃんとここに居るって安心して大丈夫なんだ、とだからこうしているんだ。」で膝抱っこ、ねぇ…

「この左手、とても怪しい動きをしているなのだけど、」

「……惚れた女に触れて何がいけないんだ?」開き直った‼
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