彼の優しさ 番外編

ーside藍ー

一昨日祐が

『金曜日の夜ちょっと良いところで夕飯食べに行かないか?ほら、前に藍が行きたいって言ってた所。』

「え!?良いの?」

『あぁ。ボーナスが入ったから。……それとも予定有った?』

「予定は無いよ」

『じゃあ、確かその日バイトがあったよな?会社の近くにあるコンビニに集合で』

………そんなやり取りをしてその約束の金曜日。

桜色よりちょっと濃いワンピースとジャケットを着てコンビニの中で待っていた。(ちゃんと祐にはコンビニの中で待ってるってメールしたけどね。)

店内をうろうろしていたらスマホが鳴っていたから取り出して電話に出た。

『今、コンビニの駐車場に着いた。』

『分かった。コンビニで何か入る?』

『じゃあ……スポドリ500ML一本。』

「分かった。買ったらそっち行くね」と言ってから電話を切るとペットボトルやお酒とかが冷えている場所からスポドリを取り出してふと通りがかったポケットサイズの飴が並んでいる所からいつもなめているミルク味の飴も1つ買ってお金を払ってから外の駐車場にいる祐の所に行った。
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