彼の優しさ 番外編
ーside祐ー
さて、風呂行ったか。
スーツケースを開けていろいろと必要な物を出していく。
今日一番の役目を持つ小さな箱を取り出して箱を開ける。
……気に入るといいな…藍の喜ぶ顔を想像して思わずにやけると敢えて分かりにくい所に置いた。
部屋に入った時と今との間違い探し。
藍はこれを見つけられるかな?
ーside藍ー
湯船に浸かってゆっくりと体を伸ばして脱力するとぼーっとする。
この時間がかなり好き。
…でも祐がいる時にこれをやると
「藍ー」……やっぱりね。
「はーい。」お風呂の中でわんわんと自分の声が響いてる。
……全く。心配性なんだから。そう思いつつお風呂から上がるとバスタオルで髪と体を拭きながらパジャマを着ると
部屋に行ったらカバンから化粧品やヘヤオイルを出すといろいろとやっていると祐が風呂行ってくると言い残してお風呂場に行った。
いつもは髪まで乾かすと祐が上がって来るのでいつも同じ様にしていると良いのでゆっくり出来る。
髪を乾かしてドライヤーを置くと化粧台の鏡から何か見えてそちらに行くと……
「指輪の……箱?」えっ!!
「あ、見つけた?」上がって来た祐がフェイスタオルで髪をガシガシと水分をとばしている。パチパチと瞬きを繰り返してると祐はゆっくりと深呼吸をすると真剣な表情をすると
「藍が大学卒業したら結婚、しないか?」