誠の誓い
縁も刀をゆっくりと抜いた
「退けよ… 俺がやる…」
低く唸ると、床を蹴り
忍らに攻撃をさせる暇もなく
あっという間に倒していった
「縁」
土方は、思い出した
(梅を斬った時の目だ)
刀から、滴る血をギロギロと見つめたまま
土方の呼びかけに、応えなかった
肩を掴み
「縁!!山崎と残って、探し物をしろ!」
土方を睨み
手を払い、来た道を戻っていく
「副長、ここわいだけで、ええわ
行ったって!!」
永倉に探し物を悟られると困る
本来、山崎と縁の2人で残るはずだった
縁の後を3人でついて行く
「ここ……本物の縁の墓か?」
無表情で墓を見つめたまま応えなかった
(父上と母上が死んだとき
強くなれば…
守れると思ってた…
虫も殺せないような、お兄ちゃんと
道場に転がり込んで
必死で強くなるために、努力したのに
用心棒に女は、雇って貰えなくて
落ちこんでるとき
お兄ちゃんは、新選組に入った
なんで?
まさか…私と入れ替わる為?
そのせいで…死んだの?
私は、強くても
まだ…… 身近な人を誰も守れてない
皆…私の事、守ろうとして殺された
ねぇ…新選組で、何がしたかったの?)
「縁の馬鹿!!
なんで、肝心なことは内緒なんだよ!!
ばぁーか!!
新しいお兄ちゃんと仲良くするからな!!
もう、縁なんか
お兄ちゃんって、呼ばねぇからな!!」
(大好きだよ……
もう、ここには来られないから
さよなら
縁……お兄ちゃん……)
「元々、呼んでねぇだろ……」
土方に後ろ頭をポンと叩かれる
「たまに呼んでたし!!」
「たまにかよ?総司には、ベタベタ
甘えてんのになぁ」
「うるせぇ!!いいの!!
弟なんだから!甘えていいっていったし」
「俺も弟欲しい!!!」
「藤堂さんも、お兄ちゃんになってくれるんですか?」
「いいよ!!」
土方と永倉が、呆れる
「退けよ… 俺がやる…」
低く唸ると、床を蹴り
忍らに攻撃をさせる暇もなく
あっという間に倒していった
「縁」
土方は、思い出した
(梅を斬った時の目だ)
刀から、滴る血をギロギロと見つめたまま
土方の呼びかけに、応えなかった
肩を掴み
「縁!!山崎と残って、探し物をしろ!」
土方を睨み
手を払い、来た道を戻っていく
「副長、ここわいだけで、ええわ
行ったって!!」
永倉に探し物を悟られると困る
本来、山崎と縁の2人で残るはずだった
縁の後を3人でついて行く
「ここ……本物の縁の墓か?」
無表情で墓を見つめたまま応えなかった
(父上と母上が死んだとき
強くなれば…
守れると思ってた…
虫も殺せないような、お兄ちゃんと
道場に転がり込んで
必死で強くなるために、努力したのに
用心棒に女は、雇って貰えなくて
落ちこんでるとき
お兄ちゃんは、新選組に入った
なんで?
まさか…私と入れ替わる為?
そのせいで…死んだの?
私は、強くても
まだ…… 身近な人を誰も守れてない
皆…私の事、守ろうとして殺された
ねぇ…新選組で、何がしたかったの?)
「縁の馬鹿!!
なんで、肝心なことは内緒なんだよ!!
ばぁーか!!
新しいお兄ちゃんと仲良くするからな!!
もう、縁なんか
お兄ちゃんって、呼ばねぇからな!!」
(大好きだよ……
もう、ここには来られないから
さよなら
縁……お兄ちゃん……)
「元々、呼んでねぇだろ……」
土方に後ろ頭をポンと叩かれる
「たまに呼んでたし!!」
「たまにかよ?総司には、ベタベタ
甘えてんのになぁ」
「うるせぇ!!いいの!!
弟なんだから!甘えていいっていったし」
「俺も弟欲しい!!!」
「藤堂さんも、お兄ちゃんになってくれるんですか?」
「いいよ!!」
土方と永倉が、呆れる