誠の誓い
「似合わなかった?」
「……」
「私……口づけして欲しかった
先生?……私、いいよ?」
書き終えた紙を乾かして
折り畳むまで
ふたり、無言だった
「紹介状だ
もう来ないでくれ
新選組とも関わりたくない」
あまりのことに、固まっていた
縁の手に、紹介状が握らされた
「終わり……なの?」
「そうだね……」
「なんで?」
「僕は、君を看取る勇気がない
僕が想っているほど、君は僕を想ってない
さよなら……元気で」
1度、妻を亡くしている森本に
看取る勇気がない
そう言われたら、何も言えなくなった
文机に向かい、スラスラと書き物を始めた
後ろ姿をしばらくみてから
何も言わずに
家を出た
今でも、永倉を想う気持ちは変わらない
それでも、森本と過ごす非番が
楽しみで、少しづつ
森本を選んでよかったと
心が揺らぎかけていた時だったので
フラれたことが悲しかった
監察方の家に戻る途中
焚き火に紹介状を捨てた
屯所に戻ると
永倉が原田と一緒に、藤堂をからかって
遊んでいた
部屋に戻ると
「おかえり!!!どうだった???」
にっこり笑って答えた
「総兄ちゃんの言った通りだったよ!!
ありがとう!!!」
(フラれたなんて……言えないよ)
「……」
「私……口づけして欲しかった
先生?……私、いいよ?」
書き終えた紙を乾かして
折り畳むまで
ふたり、無言だった
「紹介状だ
もう来ないでくれ
新選組とも関わりたくない」
あまりのことに、固まっていた
縁の手に、紹介状が握らされた
「終わり……なの?」
「そうだね……」
「なんで?」
「僕は、君を看取る勇気がない
僕が想っているほど、君は僕を想ってない
さよなら……元気で」
1度、妻を亡くしている森本に
看取る勇気がない
そう言われたら、何も言えなくなった
文机に向かい、スラスラと書き物を始めた
後ろ姿をしばらくみてから
何も言わずに
家を出た
今でも、永倉を想う気持ちは変わらない
それでも、森本と過ごす非番が
楽しみで、少しづつ
森本を選んでよかったと
心が揺らぎかけていた時だったので
フラれたことが悲しかった
監察方の家に戻る途中
焚き火に紹介状を捨てた
屯所に戻ると
永倉が原田と一緒に、藤堂をからかって
遊んでいた
部屋に戻ると
「おかえり!!!どうだった???」
にっこり笑って答えた
「総兄ちゃんの言った通りだったよ!!
ありがとう!!!」
(フラれたなんて……言えないよ)