誠の誓い
庭に出て少し歩くと

大きな庭石に、座るように促された



「私に着いてきたこと、後悔してる?」


「してないよ」


「最近、笑わないわ
体調が悪いの?無理しているの?」


「……体調は、変わらない
よくわからないけど
今夜は、楽しくなかった
最後かなっとか、思ったからかな」


「最後だなんて…
また会えるわよ!」


「伊東さん…
前ほど、生きることに執着がなくて
時々、どうでも良く感じるんだ」




縁が伏し目がちなこと

話をしていても、ちっとも笑わないことが

心配でならなかった




「病のせいよ!負けないで!!!」




縁の肩を掴み、今にも泣きそうな伊東を

見ても、どうしていいのか

わからなかった




とりあえず伊東の肩に額を乗せた



「負けないよ
伊東さんがいてくれて
本当に良かった……」




今出来る、精一杯の笑顔を見せた





「そろそろ休みましょう」


「そうね
また、ここで会いましょう!!
毎晩でも、語りたいわ!!」


「そうだな…話しような!!」
















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