誠の誓い
伊東の宣言が終わり


伊東と縁が微笑み合う


新選組から、そんな2人を

見たことがなかった面々は

驚いた




藤堂は、間者だと縁から直接聞いたばかりだから、状況もわからず


斎藤は、縁が新選組を裏切ったと思った





「どういうことだ!!説明しろ!!」





集会が終わったあと

藤堂の部屋で、斎藤と3人




「見たままだ
副長にもそのまま伝えればいい
2人とも、新選組に戻れば良かったのに」




素っ気ない物言いに、違和感しかない

藤堂は、縁の肩に手を置いた




「縁らしくないよ?」



「そりゃそうだろ…
俺は、縁のフリしてる由縁だからな」



「新選組を裏切るのか」



「疲れたんだ……」







その夜






庭石で伊東と密会




「本当……馬鹿ね」


「今回は、本当…馬鹿だと思った へへっ
作戦失敗だな!」


「全くよ!きっと、怪しまれたわ!」


「だな……ごめん」


「嬉しかったわ」


「うん」







藤堂を新選組に帰したかったが

真実を知る、唯一の味方である伊東と

離れたくなかった



縁の気持ちが素直に嬉しかったのだ







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