誠の誓い
翌朝 目覚めた縁が、伊東の隣に

永倉がいることに驚く


そして、バタバタ布団を片付ける


その間、2人で話をしていた



「芝木さん達が、松平様に嘆願書を…」

「そうなんだ」




「ちょっ 松平様って誰!?」



「本気で聞いてんのか?」

「本当…馬鹿ね」



「松平って、どこの人?」



ため息をついて、伊東が説明する



「新選組といえば、会津藩!会津藩主
京都守護職 松平容保様!!」


「皆、容保様って言ってたから
知らなかった……
容保様も松平なんだ……」


「「……も?」」



「俺も、もとは松平なんだ」



「は?」

「はぁ~ まさか、広瀬って
広瀬藩の出身なの?」


「うん!なんでわかるんだ?」


「松平家の血筋なのか?」


「養子に出たけどな」





しばらく沈黙…






「ね!馬鹿でしょ!?」


「おぅ…あり得ねぇな…」


「なんだよ!2人とも!!」


「それ……言ったらダメなんじゃねぇか」


「縁は、ダメって言ってたけど
俺は、4つで養子に出たから
別になんもしらねぇし」


「あぁ 同じ顔で、利用できるかもとか
あの忍が言ってたのは、このことだ」


「何も知らないことと、女ってことで
諦めてくれたみたいだけど
なるほどねぇ……」


「何?なんか、わかったのか?」



「お前が馬鹿な事がわかった」

「世話の焼ける子だわ」






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