誠の誓い
後悔
「伊東さん?どういうこと?」


目覚めてから、伊東に詰め寄った




「後悔してるのよ」





悲しげに言って、少し微笑む




「新選組を分裂させたこと……
私の我が儘で、仲間同士が衝突してる
今さらだけど、新選組として
御陵衛士部隊を作れば良かったわ
私は、後悔してるの」


「俺は、してないよ」


「ありがとう
唯一、償えるとしたら
私は、私の命で仲間を救うこと」




伊東の決意に満ちた目は、最後の

芹沢を思い出させた




「そんなの馬鹿げてる」



「ええ だけどね
私、貴方と逝きたいの」



縁の頬に、そっと手を添えた




「貴方をひとりで逝かせられない
もう、永くないんでしょう?」




伊東の言葉で、計画を理解した





「俺の為に、嘘ついたの?」









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