誠の誓い
抵抗せず、大人しく捕まった西岡が
「違う!!!縁は、関係ない!!!」
そう叫ぶが、縁にも縄がかけられた
屯所の蔵に入れられた
もう一つの蔵からは、古高の拷問みたいに
西岡の叫びが聞こえた
( 次は、私……
工が女だと話していたら…
縁に恥をかかせてしまう
生きて追い出されるより
ここで、逝かせて貰えたら…
でも、間者として不名誉な死は嫌だ
どうしよう…… )
ギィー
蔵の扉が開いた
藤堂が顔を出した
「いたいた!ここにいたよ!」
「縁!無事でよかった!」
「心配すんな!俺達が、誤解を解く!」
原田と永倉が、にかっと笑う
3人がここに、来てくれて嬉しかった
間者でないにしても、女だと隠して
新選組を欺いていることに
初めて、猛烈に罪悪感を感じた
3人に宥められても、一言も返答できなかった
3人が、蔵を出た後
酷く孤独を感じた
運ばれる食事を食べる気にもならなかった
夜中
ギィー
「腹減ってねぇか?」
土方が来た
「俺は、西岡が間者だと知ってたんだ」
思いもよらない言葉に、顔を上げた
「アイツは間者としての活動をしていない
その理由を拷問してみた
……縁を新選組から脱退させろ
それしか言わねぇ
どういう意味だ?」
「……」
「お前が間者でないことは、俺達が
証人になる
だが、なんで間者がお前を庇う?
西岡が間者だとお前、知らなかったろ?」
土方から目をそらした
「何かあるなら、言ってくれ
……力になる」
その声色の優しさに、胸がぎゅうっと
潰されそうだった
「違う!!!縁は、関係ない!!!」
そう叫ぶが、縁にも縄がかけられた
屯所の蔵に入れられた
もう一つの蔵からは、古高の拷問みたいに
西岡の叫びが聞こえた
( 次は、私……
工が女だと話していたら…
縁に恥をかかせてしまう
生きて追い出されるより
ここで、逝かせて貰えたら…
でも、間者として不名誉な死は嫌だ
どうしよう…… )
ギィー
蔵の扉が開いた
藤堂が顔を出した
「いたいた!ここにいたよ!」
「縁!無事でよかった!」
「心配すんな!俺達が、誤解を解く!」
原田と永倉が、にかっと笑う
3人がここに、来てくれて嬉しかった
間者でないにしても、女だと隠して
新選組を欺いていることに
初めて、猛烈に罪悪感を感じた
3人に宥められても、一言も返答できなかった
3人が、蔵を出た後
酷く孤独を感じた
運ばれる食事を食べる気にもならなかった
夜中
ギィー
「腹減ってねぇか?」
土方が来た
「俺は、西岡が間者だと知ってたんだ」
思いもよらない言葉に、顔を上げた
「アイツは間者としての活動をしていない
その理由を拷問してみた
……縁を新選組から脱退させろ
それしか言わねぇ
どういう意味だ?」
「……」
「お前が間者でないことは、俺達が
証人になる
だが、なんで間者がお前を庇う?
西岡が間者だとお前、知らなかったろ?」
土方から目をそらした
「何かあるなら、言ってくれ
……力になる」
その声色の優しさに、胸がぎゅうっと
潰されそうだった