誠の誓い
しばらくの沈黙を破ったのは、山南



「あははっ あっ ごめん!!!」



腹を抱えて、笑う



ちょびっと出た涙を拭うと


「そっくりだねぇ
大阪で入れ替わったの?」


「はい」


「クククッ なんだ!もっと大変なことを
隠してるのかと思ってたよ!!」



(十分、大変だろ……)



「えと?本当に由縁さんなの?」


「ごめん」


「だから…結婚出来ないって言ったの?」


「うん」


「なんだぁ~ しましょうよ!結婚!」


「は?」


「それは、いいね!
誰も縁が女の子だなんて、疑わない!
まぁ、誰も疑ってないけど!」



「え?2人とも何、言って……」



「縁!話してくれて、ありがとう
これは、3人の秘密だ!
お詩乃ちゃん、縁を頼んだよ!」


「はい!お任せ下さい!!」


「ちょっと……状況がわかんねぇ」


「結婚して、通いになれば
バレにくい!って、言ってるんだよ!」


「そうよ!女同士!仲良くしましょう!
私は、貴方が由縁さんでも縁さんでも
どちらでも、大切な人だから!」


「僕はね、君が病気とか
まだ、死にたがっているとか
もしかしたら、長州の間者とか
色々と疑ったんだ… ふふふっ
いいじゃないか
女の子でも、強いんだから
芹沢さんは、見る目があるね!」





ガバッと詩乃と山南に抱きつくと



「ありがとうございます」




縁が泣きやむまで、2人は慰めた











「縁、お詩乃ちゃん!お幸せに!!」







山南は、切腹した












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