誠の誓い
詩乃の言葉に、固まっていた縁だが

横入りして、詩乃を叩いたのは


明里(山南の恋人)だった






「縁さんが困ってはるやない」







しゅんと下を向く詩乃を見ると


「ぷっ 明里 すげぇ」


縁が笑う




「/////ややわぁ~」




再び、盛り上がり酒を飲み出した




「すみません 先に屯所戻ります
おい!酔っ払い!帰るぞ!!」




詩乃を立たせようとしたが

まだ落ち込んでいた



(仕方ねぇ…)



「よっこらしょ
面倒くせぇ奴だな」


「きゃあ!!」



鍛えているから
自分よりも一回り小さい詩乃を
軽々と抱えた


突然の事に、暴れる



「大人しくしとくか
自分で歩くか
どっちがいい?」


詩乃は、真っ赤になり

縁の首に腕を回した













島原を出ると


「……ごめんなさい」



「ぷぷっ 帰ったら頬、冷やせよ」



「うん……重くない?」



「鍛えてるし…まあ、心配なら
下りてくれる?」



「やだ」




「お前さぁ…俺じゃなくて
他の人と結婚した方がいいぞ!?
間違いなく、そっちが幸せだ!」



「縁さんだって……
こんなのやめて、普通にしたら
間違いなく、幸せになれるわ!」



「こんなに口が悪いのにか?」



「うん」



「乱暴者ですけど?」



「永倉さんは、由縁さんが好きよ」



「……永倉さんは、由縁を知らない」



「貴方も、永倉さんを 「言うな!」」



ぎゅっと詩乃を抱きなおし



「嫌われたくないんだ……へへっ」


「泣き虫で臆病者ですね」


「まあな」










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