誠の誓い
「新八 縁は、男だぞ!」


土方への文を見て以来

縁が由縁のような気がして

落ち着かないことを原田に話した



「一途なとこがお前らしいがよ…
入隊試験の日、体みてんだろ?
健康診断で騒ぎもなかった!
それに…
詩乃と結婚するはずだったんだぞ?
だいたい…妹には、会ってねぇだろ?」


「ははっ……そうだよな……
由縁が……生きてたらって……
バカだな……忘れられねえんだ……」



原田の肩をそっと抱いて


「いいじゃねぇか!
忘れんな!惚れちまったもんは
仕方ねぇだろ!」


「え!?」



窓から、着替えた縁が入って驚く



「や!すみません!!!
偏見とかねーけど!!原田さんは
奥さんいるし!どうかと思う!
あ!すみません!!
でも!永倉さんも、馴染みができたなら
あの……辞めた方が!!!
特に俺は、そういう趣向はねぇから!
あー原田さん!俺…屋根歩くから!
付き添いは、結構です! …じゃあ!」



すっかり男色の誤解をして、ペラペラ

言いたい事だけ言って、いなくなった




「「勘弁してくれよ……」」





「お前のせいだろ!」

「俺は、励ましてただけだ!!」








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