誠の誓い
それから数日後




将軍 徳川家茂が亡くなったと

町中に知れ渡る












もうすぐ、屯所に戻るという頃

家茂公の供養を晴れやかにしようと

各置屋から、舞妓が出揃う


縁も千代里として参加


新選組が警護をした




帰り道



壁に手をつき、座り込む


「千代里?大丈夫か?」


この日、縁の警護についていた原田より

先に、縁の元に駆けつけたのは



「あれ?先生やないどすか?
ちょっと…目が眩んでしもて……」


「無理は、いけない!抱えるよ」


「きゃっ/////」




軽々と縁を抱え、置屋まで届けてくれた






鶴里が留守の部屋で、安静にと

言い聞かせてくる医師 森本 佳二



彼に言った



「やりたいことが出来ました
せやから、命を大事にします」




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