彼氏の好きなヒトになる方法
3
+ 彼女以上好きなヒト未満
「……てなわけでえ、無事仲直りしました!」
翌日、私はデレデレで事の顛末を話した。
女子勢はホッとした顔で「よかったね」と言い、男子勢は興味なさげな顔で「よかったな」と言った。
隼はなぜか無言で窓の外を見つめているし、晃は冷めた目で携帯を触っている。『よかったな』と言ってくれたのは学だけだ。さすが彼女持ちは余裕がある。
「男ども、なんだその反応!友の恋愛が実ったんだぞ!もっと祝福してよ!どうせお前ら、私がフラれればいいと思ってたんだろ!」
「思ってた。こっぴどくフラれればいいと思ってた。てか佳菜が俺より早く彼氏作んのが許せない」
「晃ウザっ!」
「あんたら、決してモテないわけではないでしょうに……」
卑屈になっている晃を、マナミが呆れた目で見つめる。
こいつら、どちらかというとモテるはずなのに、なんか残念なんだよな。