彼氏の好きなヒトになる方法
「あー。昨日瀬戸先輩と消えた女だ。なにニヤニヤしてんだよー」
「あれはそっちが置いて行ったんでしょー。あのあと色々大変だったんだよ」
「あっ。もしかして、瀬戸先輩に迫られたとか?先輩とふたりでいるのダーリンにバレたとか!?」
「んー……まあ、そんなとこ」
大体合ってる。なんで分かんだ璃子。
「それ修羅場じゃん!なんでそんな嬉しそうなの!?」
「………んふふ。雨降って地固まるーみたいな?」
「マジ?ちょ、詳しく聞かせろ!」
璃子がガタガタと騒がしく音を立てて、私の前の席に座った。
私がデレデレで昨日のことを話すと、璃子は「えーっ」とか「きゃーっ」とかいちいち反応してくれるので、私もますます調子に乗っていった。